日尼親善に役立ちそうなインドネシアの曲

明日10月10日(土)、日本・インドネシア親善友好のお祭り「Indonesia Japan Online Festival 2020-おんフェス-」がYouTube配信されます。

夜8時ごろからは、「日本インドネシアオンラインのど自慢」なるものも開催されるそう。

音楽は文化交流にとても効果的ですよね。

今回はインドネシアと日本の関係を深めそうな、インドネシアの曲7曲を紹介します。

日本を感じられるインドネシアの曲

私が初めて聞いた日本語の出てくるインドネシアポップは、Fariz RMのヒット曲、『Sakura』(1980)。和風の音階で曲が始まり、なんだか一味違う曲だとわかります。

歌詞はインドネシア語なのですが、間奏でいきなり「ふたりの、気高い、恋の、…恋の目覚めから...次第に全てを捧げ…」と、妙に品のある声をした女性の長いナレーションが入ります(笑) 

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インドネシアの歌姫Rossa / ロサ もカバーしていますが、ロサ版も間奏で日本語ナレーションが入ります。こちらは男性が棒読みで話しており、これまた違和感。

Sakuraはさすがにどうかと思いますが、インドネシアには日本語を使ったスタイリッシュな曲もあります。

インドネシア語⇨日本語

まずはインドネシア語から日本語に訳された曲。どの曲もきれいな日本語でカバーしてあります。3曲ともすべて、インドネシアで有名な日本人シンガーソングライター、加藤ひろあきさんが翻訳を手がけたそうです。(加藤さんは明日の「おんフェス!」にも出演されます)

TULUS-Sepatu / セパトゥ〜くつ〜(2015)

『Sepatu/くつ』は、西スマトラ出身の歌手、TULUSインドネシア語と日本語バージョンの両方を歌っています。

僕ら一組のシューズさ
いつも一緒さ でも交わらない

歩くようなテンポが聴いていて心地よいけれど、歌詞はちょっと切ないです。

インドネシア語バージョン

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日本語バージョン

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Ariel Noah-Moshimo Mata Itsuka

次は、バンドン発のバンド ピーターパン(のちにノア)の曲。インドネシア語バージョン『Mungkin Nanti (2004)』は、マレーシア人の友人(20代)が、「小学校の頃よく流れてた〜」と懐かしがっていた曲です。ピーターパン/ノアのボーカル、アリルさんたちが2019年に日本語でカバーしています。

耳に心地よい、わかりやすいまっすぐな歌詞の曲です。

もしもまたいつか 僕らが出会うなら

お願いだから もう何も聞かないで

昨日までここにあった君への愛は 置き去りにしてきたから 

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日本語ver.

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RAN-Dekat di Hati / 心はすぐそばに

切なくかなしい曲が続きましたが『心はすぐそばに』は愛にあふれた、ポップな遠距離恋愛の歌。演奏しているのは、ジャカルタ発のロックバンド RANです。

たとえ遠く離れても 同じ空を見上げてる
離れても心はすぐそばに

インドネシア語ver.

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日本語ver.

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RANは数年前、杉並区高円寺のカフェ「SUB Store Tokyo」でコンサートをしたようです。また来てくれないかなぁ🥺

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高円寺SUB STORE RANのサイン入りポスター

日本語⇨インドネシア語

未来へ ⇒ 【Via Vallen】Sayang / 愛しい人

『Sayang』は、*ダンドゥット歌手Via Vallen/フィアファレンの有名曲。どこかで聞いたことがと思ったら、キロロの『未来へ』がもとになっていました。ジャワ語でダンドゥット風にリメイクしてあり、『未来へ』とはまったく別物のラブソングに仕上がっています。

*ダンドゥットはインドネシア独自の音楽ジャンルで、伝統歌謡にインド映画音楽や中東ダンス音楽、ロック要素などが加わったもの。

youtu.be追

心の友 (1982) ⇒【Zivilia】Kokoro No Tomo 

インドネシアで一番有名な日本語の歌といわれる五輪真弓さんの曲、『心の友』のインドネシア語バージョン。スラウェシ島発のバンド、Ziviliaの曲です。

原曲の『心の友』はラジオで流されたことがきっかけで1980年代にヒットし、スマトラ島沖地震の復興の際にもたくさん歌われたといいます。

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一部日本語の歌詞を残して『心の友』をカバーしたZiviliaは、ほかにも『Aishiteru』という日本語が混じった歌を歌っています。この歌は映画のように、『Aishiteru2』『Aishiteru3』とシリーズものになっています。

【加藤ひろあき】涙そうそう

最後は涙そうそう。歌っているのは、多くのインドネシアの曲を和訳されている、加藤ひろあきさん。原曲そのままにインドネシア語でしっとりと歌っています。映画を見て号泣した私は、加藤さんのインドネシア語バージョンを聴いてもいつもしんみりした気持ちになります。

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音楽を通してインドネシアと日本の関係がより深まるといいですね。

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