東京の麺屋シリーズ(ハラル、ビーガン)

東京で食べることのできる、材料にこだわった麺料理を紹介します。

【ハラル牛】馬子禄 牛肉面

神保町駅から徒歩3分の中華系の麺屋。「百年伝統の牛肉薬膳スープ」をキャッチコピーにした、ハラルのお店*です。

*イスラム教徒のみなさんが安心して食べることができる料理を出しているお店。酒類、豚不使用、一定の作法のもとで加工・調理をしている、など。詳しくは日本ハラール協会のホームページをご覧ください:ハラールとは | NPO法人 日本ハラール協会

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馬子禄牛肉麺 ランプがお洒落な細長い店内

薄切りの牛肉はやわらかで、角切りの煮込み牛肉はとろとろ。香りの良いパクチーや葉ニンニク、ラー油、スープの染みた大根もトッピングされています。あっさりした薬膳スープを啜ると、体があたたまります。

メニューは「蘭州牛肉面」のみですが、トッピングを増量したり、麺の種類を変えたりしてバリエーションをつけることができます。

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馬子禄牛肉麺

麺は手打ちで、1本がとても長い。極細、極太、断面が三角形のものから平たい麺まで、9種類のタイプがあって、注文時に選びます。厨房はガラス張りで、職人さんが生地を伸ばしながら麺を作っている様子を見ることができます。

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馬子禄牛肉麺 手打ち麺

【ハラル鶏】鶏そば あやむや

浅草駅から徒歩14分の、ハラルの鶏そばを提供するお店。鶏そばといいますが、博多のとんこつラーメンのようにこってりとしています。美味。

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鶏そば あやむや

お店の名前になっているAyam/アヤムは、マレーシアやインドネシアの言葉で鶏という意味。鶏ガラを強火で煮込んだスープを使っているそうで、スープは濃厚でどろどろしています。コラーゲンたっぷりで、1杯が鶏1羽分に相当するとのこと。

ドロドロスープの中で、トッピングの葱、もやし、みじん切りの生たまねぎがさわやかなアクセントになっています。スライスされた鶏肉は噛みごたえがあって、くせになりそう。一体どうやって調理したのかしら。

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鶏そば あやむや スパイシー鶏そば(醤油)& 濃厚鶏そば(醤油)
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サイドメニューのチャーシュー丼もうま味たっぷり


お祈りスペースもある、イスラム教徒の訪日観光客にぜひお勧めしたいお店です。

【ビーガン】T’s たんたん

東京駅内にある、動物性の食品を一切使用せずに作った坦々麺やラーメンを提供するお店。

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T’s たんたん 動物性食品不使用(ビーガン)

いかにも健康的で質素な精進料理を想像していましたが、出てきたのはこってりしたスープのラーメン!

メニューの注釈によると、スープは「たっぷりの野菜と豆乳を使用している」とのこと。肉類や卵、乳製品が入っていないとは思えない、ビーガン食であることを忘れてしまうような一杯です。セットで注文することができる餃子も、質素さを感じさせない味でした。

メニューは白/黒ごまたんたん麺、麻婆たんたん麺、醤油ラーメンやもやしそばなど豊富。何度も訪れていろいろな味を試したくなります。

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T’s たんたん 黒ごまたんたん麺&野菜たっぷり醤油らーめん

以上、食事制限のある人もない人も一緒に楽しむことができる東京の美味しい麺屋シリーズでした。

私がいちばん好きなお店は2番目におすすめした「鶏そばあやむや」ですが、東京にはこのほかにもたくさんの一風変わった麺屋があります。ぜひ新しいお店を開拓してみてくださいね。